自分の記録が、誰かの役に立ちますように。

私の地元には競輪場がある

両親の職場の近くに「たいらけいりんじょう」があって、

子どものころから『競輪』というものがあることは知っていた。

近所のおじさんがロードバイクで坂道を走っているのをよく見ていた。

中学校の同級生が将来は競輪選手になりたいと言っているのを聞いたことがあった。

でも、

ただそれだけのことで、自分には一切関係のない世界のことだった。

だって子どもの頃の自分は

足が遅くて万年ビリ争いしてて、

喘息持ちで長く走るとヒューヒューと呼吸が苦しくなるのもあって、

走るのが大嫌いだった。

運動≒走ること

なので運動自体が嫌いなのだと思い込んでいた。

唯一の例外のスイミングだけは中学卒業まで6年通ったが、

他校の友達と会えるので好きだったことが大きく、

タイムも全く出なかった。

転機は、成長期が終わった高校生のころ。

ずっと入ってみたかったバスケ部に入った。

楽しみながら基礎練習を頑張った末、

70kgオーバーの巨体(バス通学になって急激に太った)にも関わらず50mを8秒ちょうどで走りきり、

喘息もかなり収まってきて長距離走もそこそこ走れるようになり、

高2の時にあった体力測定では、全校生徒の前でA判定という表彰状を貰った。

でも遅すぎた。

通っていた高校はスポーツ非推奨で、スポーツは怪我をしない程度に嗜め

という文武両道を全否定するような進学校だったため、

バスケットボールはあくまでも授業後数時間程度のちょっとしたお遊びで、

スポーツ選手を目指すという選択肢は皆無だった。

その後の大学の体育で体力測定をした時もなかなかの結果が出せて「勿体ない」と口々に言われたが、

これなら打ち込めると思えるスポーツは見つからなかった。

それに、中高、下手したら幼少期からずっと競技に打ち込んできた人に混ざって、

素人が体育会のガチな部活に入れるとは到底思えなかった。

良く言えば覚悟が足りなかった、

悪く言えばビビったのだと思う。

社会人になって、

節約と健康のために日頃から徒歩やロードバイクで移動することを心掛けるようになった。

普通に走るのはやっぱり好きじゃないけど、

ロードバイクでならどこまでも行けると思った。

齢25歳にして、運動量は間違いなく過去最高で、

ひょっとして運動能力もいまが最盛期ではなかろうか。

そう思い始めると、

すごく今さらだけど、何かスポーツを初めてどこまで出来るか試してみたい!

という気持ちがむくむくと沸き上がってきた。

今から始められて大会に出られるようなスポーツは何かないか。

どうせなら地元で大々的に開催されているスポーツがいいなぁ。

地元で、市が絡んで大きく大会をやっているのはマラソンとトライアスロンと競輪?

マラソン
→ただひたすら40km超走るのは嫌だ。却下。

トライアスロン
→地元で走る前になんらかの認定が要るらしい。取り方がよくわからない。

競輪
→競輪学校に行って勉強してから選手登録かー。
入学試験自体は間もなくだけど、応募締め切り過ぎてんじゃん。

まっ、ただの思い付きだったしなー、

習い事のレッスン費で家計はカツカツだから、スポーツ用品を買いそろえるお金の余裕はないし、

そもそもいまやってる演技の練習をしっかりしろって話だ。

約一年後。

紆余曲折を経て、私は事務所と習い事と、いまの会社を辞めることに決めていた。

本当にやりたいことと次の転職先を考えていた、そんな時に

ふと競輪学校の存在を思い出して、ホームページを確認してみた。

あ、今年は応募締め切りまだ間に合う….

そんなこんなでバタバタと申し込みをしたことの顛末を書いていこうと思います。

運動部経験は、
小学校3年から中学校3年まで6年間スイミングスクールに通う。
中学で卓球部に1年、水泳部に2年、高校では1年半バスケットボール部に所属する。
以降10年何もなしです。

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